1953年ごろ、後列左から4人目が石川献之助牧師(当時26歳) |
前史
1945年8月15日、太平洋戦争敗戦後、戦災者と引揚者が住居を求めて旧陸軍航空隊施設跡地に移り住んだ。その動きの中で、東京都北多摩郡昭和町に作られた寮で向かい合わせたキリスト者の2つの家庭があった。日本基督教団阿佐ヶ谷教会会員の石黒トヨ姉と日本基督教団淀橋教会会員の本多弥蔵兄であった。両家の家庭集会で「この地に教会が与えられるように」との祈りが献げられた。
他方、在日米軍横田基地で働く青年であった近藤駿兄が基地内教会でキリスト教に触れて洗礼を受け、昭和町内で街頭子ども会を開いていた。基地内教会のチャプレンであったハプソン氏がこれを助け、献金を集めてカトリック様式2号の24坪の木造仮設教会堂を八清公園に建て、その後、日本基督教団東京教区に寄贈した。
東京教区は伝道委員会(委員長 日本基督教団銀座教会 三井勇牧師)にこれを託した。伝道委員会は専任教職が決まるまで、応援を日本基督教団青梅教会の久山峯四郎牧師に依頼した。1951年4月30日、久山牧師を兼務担任教師として「日本基督教団昭和町伝道所」が設立された。所在地は「東京都北多摩郡昭和町字福島町827番地」。
会員数はゼロであったが、本多兄一家など数名が木曜日夜などに集まっていた。翌年、三井伝道委員長の要請で石川献之助伝道師が着任した。
年表
1951.04.30 日本基督教団昭和町伝道所設立届出(久山峯四郎兼務担任教師)
1952.10.01 東京教区伝道委員会の要請により石川献之助教師が担任教師に着任
1952.11.02 昭和町伝道所として最初の聖日礼拝(この日を創立記念日とする)
1953.04.01 昭島幼稚園発足
1953.05.26 教会総会で伝道所から昭和町教会とすることに決定
1953.10.11 日本基督教団昭和町教会設立式
(司式 東京教区総会議長 日本基督教団富士見町教会 島村鶴亀牧師)
1954.05.01 昭和町と拝島村が合併、昭島市制施行に伴い「昭島教会」へ改称
1963.11.10 教会創立10周年記念礼拝(宣教 サム・フランクリン東京神学大学教授)
1975.11.02 教会創立20周年記念礼拝(宣教 野呂芳男牧師)
1982.10.07 教会創立30周年記念礼拝(宣教 隅谷三喜男東京女子大学学長)
1984.12.13 現在地「昭島市中神町1232ー13」に教会ならびに牧師館を移転
1992.02.12 教会創立40周年記念礼拝(宣教 石川献之助牧師)
2002.11.03 教会創立50周年記念礼拝(宣教 石川献之助牧師)
2012.11.04 教会創立60周年記念礼拝(宣教 石川献之助牧師)
2022.11.06 教会創立70周年記念礼拝(宣教 井上とも子牧師)
参考文献
■ 昭島教会史
『み足のあと 昭島教会50年記念誌』(昭島教会、2002年)
『愛と平和を幼な児に 昭島幼稚園50周年記念誌』(昭島幼稚園、2005年)
『昭島教会60周年記念寄稿集』(昭島教会、2012年)
『ひとつとならんためである 石川献之助牧師卒寿記念』(昭島教会、2018年)
■ 日本教会史
『東京教区史』(⇒CiNii)
日本基督教団東京教区歴史編集委員会編、日本基督教団東京教区、
『日本基督教団史』(⇒CiNii)
日本基督教団史編集委員会編、日本基督教団出版部、1967年
(※この記事は書きかけです。加筆・訂正などをしてくださる協力者を求めています)